世界と世界の狭間に、魔天楼という場所がありました。
そこには妖たちが住んでいましたが、ある日客人が訪れて......



物語
1.魔天楼 闇に揺らぐ魔天楼。訪れた仔猫と、榊と綺羅。
2.榊 血に塗れたその人に逢ったのが、すべての因。
3.綺羅 おまえはこいつの兄弟になれ。告げられたことば。
4.玖狼 すべてどうでもよかったけれど、家族がそこにいる。
閑話『蛇』
5.始魂 はじまりの魂。玖狼のきょうだい。...賢者。
閑話『狼と賢者』  『白金と朱金』
6.修羅 そして仔猫は目を覚ます。
閑話『界境』
7.邂逅一 界渡り。父を喰われ己も喰われ。...生かされた理由は?
8.合流 追いかけて、追いかけて。そして出逢った。
9.昔道
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それは今より昔のこと。薄紅を託された子供たちの物語。
閑話『神話』
10.解糸 休憩の時間、交わされる会話、ほどけていく糸たち。
11.黄金 動き出した者、動いてた者、たゆたう者。
12.嘆眠 そこは、母が嘆きまどろむ環。
13.魔天楼 …ここは、はるかそらのさき。

閑話
くるり、くるくる。世界の狭間でまわる黄金。その番人。
界境 幼い頃に出逢った子は、薄紅に包まれて笑ってた。
狼と賢者 ずっとずっと遠い昔、狼と賢者が出逢ったある日。
白金と朱金 同じ魂を持つ君だから、一緒にいたいと思ったんだけど。
神話 それは世界のはじまりと、嘆いた最初の魂の話。